ISO 規格の気候変動改訂
重要な更新:ISO国際規格の追補改訂
2024 年 2 月 23 日、国際標準化機構(ISO) は、下記を含む約30の ISO 規格の改訂を発表しました。
- ISO 9001
- ISO 14001
- ISO 27001
- ISO 45001
- ISO 22301
- ISO 20000-1
- ISO 50001
これらの改訂は、組織のレジリエンスと持続可能性を強化することを目的として、気候変動への配慮に関する重要な側面への対応となります。
主な修正点
この改訂では、気候変動に関する2つの追加事項が導入されています。
- 4.1項 “組織及びその状況の理解”に、下記の記述が追加されます。
「組織は,気候変動が関連する課題かどうかを決定しなければならない。」 - 4.2項 ”利害関係者のニーズ及び期待の理解”に、下記の記述が追加されます。
「注記:関連する利害関係者は,気候変動に関する要求事項をもつ可能性がある。」
よくある質問
なぜ、これらの要求事項が追加されるのですか?
気候変動に関するロンドン宣言に沿ってこれらの修正を組み込み、組織が気候変動の影響を包括的に評価する義務を強調するためです。
認証取得組織(受審組織)にとって、これはどのような意味を持つのでしょうか?
組織は、マネジメントシステムに与えうる気候変動の影響の有無と、それらが大幅なシステムの調整につながる可能性があるかどうかを検討する必要があります。
期待されていることは何ですか?
組織は、追加事項に関連する利害関係者のニーズ及び期待や、内部及び外部の課題を分析し、マネジメントシステムに反映する必要があるかを決定しなければいけません。
これらの改訂により、要求事項の意図は変わりますか?
いいえ、変わりません。これらの改訂は、組織のマネジメントシステムにおける気候変動の潜在的な関連性を強調しています。
これらの要求事項への対応について、移行期間(期限)がありますか?
移行期間(期限)の設定はありません。要求事項は直ちに有効となっています。すぐに対応をお願いします。
審査員は、次回の審査でこの要求事項に焦点を当てますか?
審査員はこの新しい要求事項について確認しますが、最優先事項ではありません。しかし、マネジメントシステムに影響を与えるその他の要因について協議を行います。
受審組織が「気候変動への配慮は、関連する課題ではない」と決定した場合はどうなりますか?
合理的な根拠(証拠)や妥当な説明が可能な場合、この決定を下すことができます。
追補改訂の詳細な内容を入手するにはどうすればよいですか?
ISO認証機関に問い合わせるか、このリンクから直接ISO(国際標準化機構)にアクセスしてください
ロンドン宣言についての詳細はどこで読むことができますか?
ロンドン宣言とISO規格への影響に関する詳細情報は、こちらのリンクからご覧いただけます
気候変動が組織に及ぼす影響に関する詳細情報はどこで入手できますか?
ISO.org のウェブサイトにアクセスして、気候変動の影響を検討するための考察と参考資料を提供するアクション・ツールキットをダウンロードすることができます。
これらの変更についてご不明な点がございましたら、[email protected] までお問い合わせいただくか、075-323-6200までお電話ください。